突然ですが、”ウィンドウズリペア”という言葉を聞いたことはありますか？
車の修理に使う言葉で、文字通り窓の修理のことです。
「車の窓なんて早々割れないだろう」と思っている人も多いかもしれませんが、高速道路などでフロントガラスに飛び石が当たると意外と簡単に割れてしまいます。
小さなヒビだからと言ってそのまま放置してしまうと、広範囲にわたって割れが広がる恐れがあります。傷が大きくなるとガラスの張り替えが必要になるので、修理費もばかになりません。そうならないためにも、この記事では、ウィンドウリペアの必要性についてお話ししていきます。
あなたの車にもいつ傷が入るか分からないので、知っておいて損はないでしょう。
車のフロントガラスの窓は二重構造
サイドやリアの窓は一枚のガラスなので、外部からの強い衝撃があった時そのまま割れてしまうことが多いのですが、フロントガラスは二重構造が義務付けられているため、飛び石などが当たってもそう簡単には二枚のガラスが同時に割れることはありません。
基本的に、表面ガラスと内面ガラスの間には柔らかいフィルムが入っており、多くの場合はこのフィルムを境に割れの線が入ります。
ウィンドウリペアとは？
ウィンドウリペアは、ガラスが割れたことによってできた隙間に特殊な樹脂を流し込んで修理する作業のことです。傷が綺麗になるというよりは、それ以上広がらないように処置するためのものです。確かに目立たなくはなるのですが、完全に傷を消すことはできません。
また、修理前にその隙間に水分や埃が入ってしまったら綺麗に修復することができないので、早めの対処が必要です。
ウィンドウリペアの必要性
飛び石でフロントガラスに傷が入った場合、「ミシッ」という音が聞こえるので割れに気付きます。運転に差し支えないレベルの傷であればそのまま運転を続けても大丈夫ですが、運転時間が長くなるほど、運転による振動でヒビが徐々に広がっていきます。近くにお店があれば、車のヒビ割れ専用のシール購入し、傷の上に貼りましょう。ただし、このシールはあくまでも応急処置なので、割れた状態での長時間運転はなるべく避けましょう。傷が広がってしまうとウィンドウリペアでは修理できずにフロントガラスを丸ごと交換しなければいけない事態になるので、修理は早く行ってください。
ちなみに、ガラスに割れがあると車検に通らない可能性があるので、傷の修理は必須とも言えます。
ウィンドウリペアには限界がある
ウィンドウリペアで修理できる傷には限界があります。修理できる限界の目安としては、500円玉の硬貨のサイズです。なぜなら、ウィンドウリペアは、それ以上傷を広げないために割れた部分に専用の液体を流し込んでくっつける修理方法なので、割れそのものがなくなるわけではないからです。
傷がある一定以上の大きさになると修理が難しく、ガラスを丸ごと交換することになってしまいます。フロントガラスの交換となると、一気に費用が高くなりますし、修理に必要な時間も長くなります。「傷が広がる前に修理をしておけばよかった」と後悔しないためにも、いち早く修理屋さんに持って行きましょう。
ウィンドウリペアの相場
ウィンドウリペアは一体いくらくらいかかるのでしょうか？もちろんガラスの種類や依頼する業者で変わってくるのですが、相場は1万5千～2万5千円程度となります。ガラス交換になった場合は安くても5万以上はかかるので、費用を半分以下に抑えることができます。
もちろん車の修理屋にとっては、ガラスを丸ごと交換してもらった方が利益になるため、ウィンドウリペアではなく交換を勧めてくる業者が多いでしょう。「激安ガラスがあります！」などと甘い言葉を投げかけてくるかもしれませんが、本当にお得なのかしっかりと調べて判断しましょう。
ウィンドウリペアは自分でできる？
通常は車の修理屋にお願いするものですが、「どうしても自分で修理をしたい！」という人向けに市販の修理キットが売られているため、それを買って自分で直すこともできます。その場合、1000～3000円程度で修理が可能となりますが、慣れてないと上手くいかない可能性もあるのであまりおすすめはしません。
また、一度修理した箇所は再度修理することはできないといったリスクがあるので、失敗するのが怖い人は始めから修理屋に持って行くことをおすすめします。
まとめ
フロントガラスに入った傷をそのまま放置してしまうと、どんどん広がっていきます。早い段階で修理に出していれば、ウィンドウリペアで修理できていたかもしれない傷も、放置したためにガラス全体を交換せざるを得ない事態になることもあるので、できる限り早く修理に出しましょう。
